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二十四節季『立春」をテーマにしてショートストーリーを書いてみました

二十四節季をテーマにしてショートストーリーを書いてみました『春の季節』

こんにちは。

今回は、二十四節季を春・夏・秋・冬に分けた上で、それぞれの節季をテーマにしてショートストーリーを書いてみました。

これから少しずつ書き足していこうと思います。

ストーリーの主役は60代の女性で、彼女の家族との思い出を中心に描いています。

まずは、『春の季節』から。

 

『立春』

寒い日が続いていますが、ふと見ると、庭に福寿草が咲き始めていました。

春の訪れを告げる、黄色い小さな花ですね。

そんな福寿草を見ると心に浮かぶ、母との思い出があります。

二十四節季にまつわるショートストーリーを書いてみました

私が3、4歳の頃だったと思いますが、母にもらった大きな大福餅(まだ小さかった私には、とても大きく感じられました。)を手に持って、嬉しくて隣の祖母の家へと続く小径を歩いていたとき、黒い地面に咲いている福寿草の鮮やかな黄色に気をとられて、落としてしまいました。

まだ一口も食べていないのに..

あまりのショックにしばらく呆然としていましたが、悲しくて涙が溢れてきました。

せっかくもらった大福餅を落としたことを母に言うのは申し訳ないと思いましたが、結局、泣きながら正直に話しました。

「怒られるかな」と思っていたのですが、母は優しく「それは残念。悲しかったね。でも、大丈夫。また今度買ってきてあげるね。」と頭を撫でてくれました。

子供心に悪いことをしたと思っていたところに優しい言葉をかけられ、さらに悲しくなって、しばらく泣いていました。

 

私の両親は教員で、同じ小学校に勤務したことが縁で結婚しました。

母は結婚しても仕事を続けたかったのですが、父の希望で退職したそうです。

当時の教員の給料は今に比べて低かったので決して贅沢はできませんでしたが、母は、父や私の着る洋服を縫ったり、手作りのおやつを作ったりと、心豊かな生活を送れるように努力していました。

また、家で近所の子供に少し勉強を教えたり、小さな私を乳母車に乗せて材木屋さんに行き、お風呂を沸かす木っ端を安く分けてもらったりと、いろいろと知恵を絞って3人の暮らしを支えていました。

地味ですが、優しくて頑張り屋の母のことが大好きで、いつもくっついていた懐かしい思い出が、福寿草を見て心に浮かび、暖かくて幸せな気持ちになりました。

これから少しずつ暖かくなる季節を心待ちにして、大切な日々を過ごそうと思います。

ABOUT ME
真実(まみ)
家で過ごす時間が大好き! 一週間くらいなら、一歩も外に出なくても大丈夫です。 (まあ、庭へは出ますけど) 休日は、本を読んだり、のんびりまったり生きてます。